こんにちは。しいままです。
みなさんお元気でお過ごしですか?
周りではインフルエンザが猛威をふるっていて、家族の健康を預かる主婦としては嫌な季節だわ!と思わずにはいられません。
ところで、この時期、我が家ではインフルエンザとともに恐れられている病気があります。
それが何かというと「溶連菌感染症」です。
えっ、溶連菌?小さな子供がかかる病気でしょ?って思った方、油断は禁物です。
溶連菌感染症は、大人だってかかるんですよ。
実際私、かかってひどい目にあいましたから!
そんな私の経験も踏まえて、今日は、「溶連菌感染症」に迫ってみます。
恐るべし溶連菌!私の場合
昨年の1月のことでした。我が家の子供たちが相次いで溶連菌に感染したのです。
私は、手洗いうがいはもちろんのこと、マスクをして子供たちに接していました。
だけど、看病で疲れていたのでしょうか。抵抗力が落ちていたのでしょう。
子供たちが回復してきた頃、喉に違和感を覚えました。
そして翌朝・・・・
喉に激しい痛みを感じて目が覚めたのでした。
「ああ、まずいな!」、思いましたね。
喉の内側がピタッとくっつくように痛くて、ツバを飲み込むこともできませんでした。
身体がだるく、熱を測ってみたら38.7℃。
平熱が35℃台の私にとってはかなりきつかったです。
その日は休日だったため、救急外来にかかったのですが、診察してもらうまでの待ち時間が途方も無く長く感じられました。
しかも、インフルエンザが流行っていた時期だったので、インフルエンザと溶連菌、両方の検査をされてしまい本当に辛かったです。
検査の結果は、もちろん「溶連菌陽性」。抗生剤や喉の炎症止めをもらって帰りました。
抗生剤を飲んだことで、喉の痛みは徐々に治まってきたものの、次いで辛かったのが“下痢”でした。
下痢はその後3日間続くことになるのですが、脱水症状になってはいけない、と思って水分を摂るもすぐにトイレに駆け込む有様でした。
結局私はまる3日間寝込んでしまったのですが、主婦が寝こむと家族は大変ですよね。
一人寝ている部屋の扉の向こう側で、旦那さんや子供たちが忙しそうに色々やっている声が聞こえて、本当に申し訳なさでいっぱいになりました。
溶連菌って子供がかかる病気だと甘く考え、油断していたと反省したものです。
そもそも溶連菌感染症ってどんな病気?
溶連菌感染症は、正式には「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」と言い、A群溶血性レンサ球菌の感染で発症する病気です。
潜伏期間は2~5日間。
感染経路は、患者の咳やくしゃみなどのしぶきに含まれる細菌を吸い込むことによる「飛まつ感染」、あるいは、細菌が付着した手で口や鼻に触れることによる「接触感染」です。
高熱が出ている時が一番感染力が強いそうです。
流行するピークは年に2回あります。1度目は、春から初夏にかけて、そして2度目は冬です。
学童期の小児に多い病気ですが、疲れがたまって免疫力が低下している時は、大人でも感染しやすいと言われています。
実際、2015年から大人の感染者数が急増している、という話もあります。(内科医 泉岡医院院長談)
昨年、2015年の「溶連菌感染症」の患者数は、過去10年間で最高に達したそうなんですが、大人の患者数の増加がその要因の一つになっているのではないかと私は思いました。
溶連菌感染症の症状は?
溶連菌感染症の主な症状は、
☆38度以上の高熱
☆咽頭炎
☆扁桃腺炎
☆手足に紅い発疹
☆下痢・嘔吐
☆頭痛や腹痛
☆リンパ節(首筋)が腫れる
☆いちご舌
などです。
もちろん症状は十人十色で、みんながみんなすべてが当てはまるわけではありません。
私は高熱・喉の痛み・下痢が辛い症状でしたが嘔吐や発疹はありませんでした。
ただ、喉の痛みはほぼ全員にあるようですので、家族はもちろん、周りに溶連菌感染症の患者さんがいて、喉に強い痛みを感じたら、溶連菌感染症を疑って受診してくださいね。
いちご舌:国立感染症研究所
溶連菌感染症の治療法は?
溶連菌に感染しているかどうかは、喉の粘膜を綿棒でこすり取って検査することで簡単にわかります。
そしてもし感染していたら、ペニシリン系の抗生物質を10日間投与しなければなりません。
10日間も抗生物質を飲まなくちゃいけないの?って大人は思いがちですよね。
私も最初はそう思いました。
でも、腎炎などの合併症を防ぐため、症状が改善しても指示された期間薬を飲むことが大切なんですって。
私の場合は、「サワシリン」という抗生物質が処方されました。
サワシリンを飲んで2日もすると喉の痛みはだいぶやわらぎ、5日もするともう何ともなくなりました。
でも、そこで「あんまり薬飲みたくないからもう止めちゃおう!」って考えてはダメなんですね。
大半の大人は、そこで自己判断で薬を止めてしまうようです。
ただの風邪だったらそれで良いかもしれませんが、溶連菌感染症の場合、しっかりと抗生物質を飲み切らないでいると何度も繰り返し再発してしまう病気なのです。
しかも次のような合併症を引き起こすリスクもあるんです。
☆中耳炎
☆副鼻腔炎
☆リウマチ熱
☆急性腎炎
あの喉の痛みは尋常じゃありません。「地獄の痛み」って言っても言い過ぎではないと私は思っています。
本当に辛いんですよ。
だから、私ここで力説しちゃいますが、万が一溶連菌に感染してしまったら、しっかり、きっちり抗生物質を決められた日数飲みきってくださいね。
それから、喉が痛くてツバを飲み込むのもままならない状態でも、水分補給だけは怠らないように注意して下さい。
食事ができるようになったら薄味で柔らかいものから食べるようにするといいかもしれませんね。
ところで、溶連菌感染症は、学校保健安全法で出席停止の対象に定められている病気で、「抗生剤治療開始後から24時間を経て全身状態がよければ登校可能。長くても初診日と翌日を出席停止にすればよい」という決まりになっています。
ですから、大人の場合も同じように考えて出勤するかどうか決めるといいと思います。
まとめ
溶連菌感染症は、正式名を「A群溶血性レンサ球菌咽頭炎」と言い、A群溶血性レンサ球菌の感染で発症する病気です。
潜伏期間は2~5日間。飛沫感染と接触感染のどちらでも感染してしまいます。
私の場合は、感染した子供の看病により自分も感染してしまって、喉の痛みや発熱、下痢でひどい目にあいました。
学童期の小児に多く見られる病気ですが、最近は大人の患者数が急増しているようです。
また、2015年の溶連菌感染症患者数は、過去10年の間で最高だったそうです。
溶連菌感染症の主な症状は、
☆38度以上の高熱
☆咽頭炎
☆扁桃腺炎
☆手足に紅い発疹
☆下痢・嘔吐
☆頭痛や腹痛
☆リンパ節(首筋)が腫れる
☆いちご舌
などが主なものですが、人により症状は異なります。
溶連菌に感染しているかどうかは、簡単な検査でわかりますので、家族や周りに溶連菌に感染していた人がいて、強い喉の痛みを感じたら病院を受診して検査してもらうことをおすすめします。
そして感染していた場合は、ペニシリン系の抗生剤を10日間服用します。
10日も?と思われるかもしれませんが、ここで決められた日数を守って薬を飲まないと、合併症を引き起こすリスクもありますし、何度も繰り返し再発してしまう可能性があります。
我が家では、皮肉を込めて「溶連さま」などと呼ばれ嫌われている溶連菌感染症。
かつては死亡率も高く恐れられていた病気だったようですが、現在は抗生物質をしっかり飲めば良くなる病気です。
万が一感染してしまった場合は、医師の指示に従ってしっかりと薬を服用し治療することが肝心です。
でも、まずは感染しないように手洗い・うがいなどの予防を心がけ、元気に冬を乗り切りたいものですね。