
こんにちは。しいままです。
昨日は久しぶりに「吉田のうどん」を食べてきました。
先日テレビ東京系の番組『ドラGO! -DRIVE A GOGO!-』でケンドーコバヤシさんと福田彩乃さんが山梨県富士吉田を訪れて「吉田のうどん」を食べていましたね。
吉田の、とつくくらいですから富士吉田に多くのお店があるわけなのですが、甲府や河口湖、山中湖、都留市などにもお店が点在していて美味しい「吉田のうどん」を食べることができます。
今回私は都留市にある「山もとうどん」に行ってきました。
「山もとうどん」は、食べログ掲載店舗約77万件ののうち上位9パーセントに贈られる「話題のお店」に選ばれたお店です。
雑誌でも何度も紹介されているのでご存じの方の多いかもしれませんが、ご存じない方のために「吉田のうどん」とはどんなものか?と合わせてご紹介しますね。
吉田のうどんとは?
山梨県の郷土料理として知名度が高いのは「ほうとう」ですが、吉田のうどんも2007年に農林水産省選定の「農山漁村の郷土料理百選」のひとつにほうとうと共に選ばれたほど地元では有名なんです。
吉田市近郊では、気候的、風土的に稲作が難しく雑穀栽培とともに水掛麦と呼ばれる農法で麦が栽培されてきました。そのため日常的には野菜を多く使ったほうとうを、祭りなどのハレの日には麦を多く使ったうどんが食べられていたようです。
出典:家庭で味わう郷土料理百選
富士吉田にはなんと60軒以上のうどん店があるといいますから、人気の程がうかがえますよね。
吉田のうどんは、シンプルな「かけうどん」のほか、馬肉を甘辛く煮た「肉うどん」、冷たい麺に冷たい汁を満たした「冷やし」、暖かい汁に冷たい麺をつけて食べる「つけ麺」が一般的です。
いずれも煮キャベツが具として入っています。
そして吉田のうどん最大の特徴は、コシが強く歯応えのある長い麺です。
初めて食べた時、茹で方が足りないんじゃないの?と本気で心配したほど硬いです。
しかも麺が太いのでしっかりと噛まなければなりません。
でも、この“しっかり噛みしめる”ことで味わいが深まると言ってのもいいでしょう。
麺は太いですが、粉っぽさを感じることはありません。
私の実家の両親は、「普通のうどんの方がいいね」とコシのある麺は苦手なようでした。
もちろん人それぞれ好き嫌いがありますが、私はあのもちもち感がたまらなく好きですね。
山もとうどん
山もとうどんは、山梨県都留市古川渡にあるうどん店です。
実は我が家から富士吉田まではかなり遠いのです。
でも吉田のうどんが食べたい!と思いもっと近くにお店がないか調べたらあったんですよ、「山もとうどん」。
店主の山本道一さんは富士急行線の車掌から転身して1997年7月お店を開いたそうです。
山本さんは、味に心を打たれたという富士吉田市内のうどん店に、脱サラ後に弟子入りして、うどん作りの技術を身に付けた。「おいしい手打ちうどんを作り続け、より多くの人に食べてもらいたい」と語る。 出典:富士山NET
営業時間が10:30~14:00までと短いので、開店から閉店までいつもお客さんでいっぱいです。
客層は子供から年配の方までと幅広く、みんなから愛されていることがわかります。
冒頭で述べたように、食べログ掲載店舗約77万件のうち上位9パーセントに贈られる「話題のお店」に選ばれ、数々の雑誌でも紹介されているので知名度は全国レベルかもしれませんね。
しかしお店はちょっとわかりづらい場所にあるんです。
大通りから富士急行線の「禾生駅」への道へ入り、駅を通り過ぎたら左に曲がって高速道路に沿ってまっすぐ行くと看板が見えてきます。
看板の所を左に曲がるとすぐにお店があります。
↑広い駐車場
駅から歩くとしたらだいたい7分くらいで着くでしょうね。
山梨県都留市古川渡397-1
0554-45-8733
定休日:水曜日
営業時間:10:30~14:00
駐車場 40台
肉うどんを食べてみた
昨日は閉店間際の13:30頃にお店に着いたのですが、まだまだお客さんはいてテーブル席に相席となりました。
店内に入ると左にカウンター&調理場があります。
店内は結構広く座敷とテーブルが合わせて40席ほど。
注文はテーブルに置かれている注文票に自分で記入してカウンターに持っていくシステムです。
麺の量やトッピングは自分で選ぶことができるようになっています。
看板メニューは「肉うどん」だそうですが、その他にもかけうどん、わかめうどん、つけうどん、山菜うどん、月見うどんとメニューは豊富です。
店内には、店主の他に3,4人の女声従業員が働いていましたが、安価でうどんを提供するために店内はセルフサービスになっています。
今回私が注文したのは看板メニューの「肉うどん」の「中」(1玉)。
注文票を出すと番号札を渡されます。
うどんが出来上がると自分の番号が呼ばれるのでカウンターまで取りに行きます。
「肉うどん」は、味噌ベースのスープに太くてコシのあるうどん、醤油ベースの味付けのさっぱりしたとした馬肉が入ります。
さらに、どのメニューにも入っている茹でたキャベツのシャキシャキとした食感がスープやうどんとの相性抜群です。
揚げ玉をたっぷり入れていただきます!
私の注文は「中」、1玉なのですがかなりのボリュームです。
まあ、もちろん私はペロリと平らげましたが少食の女性や小学校低学年のお子さんなどは「小」を頼むのが無難かな。
反対に、食べ盛りの若ものたちは1.5玉や2玉を頼んでがっつり食べるといいかもしれませんね。
2玉(大盛り)の肉うどんでも650円ですから嬉しくなっちゃいますよね。
また、今回私は試していませんが、「肉うどん」に玉子を乗せて食べる「肉玉うどん」は、玉子を入れることによってまろやかな風味が楽しめてさらに美味しく人気だそうです。
お会計は、うどんと一緒に返される注文票を持って帰りの際に支払うシステムです。
混雑時は、入り口で待っているお客さんもいるため、食べ終わった人は席でゆっくりすることなくさっさと立ち上がることが多いですね。
暗黙のルールっていうのかな?
だから回転は早いです。
並んでいるからと諦めないとちょっと待っていれば案外すぐに席に座れると思いますよ。
吉田のうどんをテイクアウトしてみた
うちの家族は吉田のうどんが結構好きで山もとうどんにも何度か行っています。
でも昨日はみんなの都合が合わず私一人で行ったんです。
なので、お土産に初めてテイクアウトを利用してみました。
どんなふうに持ち帰るのかな?って興味津々だったのですが、さすがセルフサービスのお店。
テイクアウトもシンプルな包装でした。
でも、そんな所がとっても良いなあ、と思ってしまいます。
テイクアウトしたメニューは「かけうどん」だったので、入っているのは
・うどん
・キャベツ
・スープ
のみ。
スープはペットボトルに入れてくれたので、溢れる心配もなくよかったです。
食べる時にスープは温めます。
麺は電子レンジで少しだけ温め、冷たくしたければその後水にくぐらせる。
スープで麺を煮こむことはしちゃいけない、とのこと。
麺を温める際、長時間やると麺が柔らかくなってしまうので気をつけてね、と言われました。
食卓に上がった吉田のうどんを見た子供たちは、
「おっ、吉田のうどん?やったー!」と大喜び。
「麺、かたっ!」
「麺、長っ!」
と口々に言いながら食べていました。
ボリューム満点だし子供たちも喜んでくれて一人前300円なんて、我が家のような子だくさん家族には嬉しい限りです。
山もとうどん、久しぶりに行きましたが、食べログ話題のお店となってもリーズナブルな値段も変わることなく、お店で働く人たちの親しみやすさも変わっていませんでした。
「おいしい手打ちうどんを作り続け、より多くの人に食べてもらいたい」という店主の山本さんの思いが変わることなくいつまでもみんなに愛されるお店であり続けて欲しいと思います。